工賃コラム
B型とA型、工賃はどれくらい違う?
就労継続支援を選ぶとき、多くの方が気になる「工賃の違い」。A型とB型では、契約のしくみそのものが異なります。ここでは、その違いをやさしく整理します。
そもそもの違いは「雇用契約」の有無
A型は事業所と雇用契約を結んで働くため、給与には最低賃金が保障されます。勤務時間や休日のルールも、一般的な会社員に近い形で定められます。
B型は雇用契約を結びません。生産活動によって得られた収益を、利用者に「工賃」として分配するしくみです。そのため、最低賃金の保障はなく、事業所の収益状況によって金額が変わります。体調やペースに合わせて、無理のない範囲で通える柔軟さがある一方、収入はA型より少なくなる傾向があります。
全国平均は、どれくらい違う?
厚生労働省が公表している令和5年度の実績によると、全国平均の月額はおおよそ次のとおりです(あくまで全国平均であり、事業所や地域によって差があります)。
- 就労継続支援A型:月額 約83,500円
- 就労継続支援B型:月額 約22,600円
A型はB型のおよそ3〜4倍という水準です。ただし、A型は勤務時間が長めに設定されていることが多く、その分の拘束時間も考慮して比べる必要があります。
どちらを選べばいい?
絶対的な正解はありませんが、一般的には次のような視点で検討されることが多いです。
- 安定した収入や、より一般就労に近い働き方を目指したい → A型を検討
- 体調に波がある、まずは自分のペースで社会参加から始めたい → B型からスタートするケースも多い
- B型で経験を積んでから、A型や一般就労にステップアップする、という道もある
迷ったときは、相談支援専門員や、見学を予定している事業所のスタッフに率直に相談してみるのがおすすめです。ご自身の体調や希望する働き方を伝えることで、より合った選択肢が見えてきます。